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ISBN: 978-4-901510-58-5
内容紹介
平安時代に真言宗を開き密教を大成したとされる宗教史上の巨人・空海。
伝説と信仰の厚いヴェールを剥がし、全著作を同時代の仏教思想と比較して読み解き、生涯にわたる思索の変容と展開を跡づけた、日本宗教史を書き換える画期的論考。
目次
第一編 空海の伝記と著作
第一章 空海の伝記
第二章 奈良仏教・平安初期仏教について
第三章 空海の著作について−年代と真偽問題
第二編 空海の思想とその背景
第一章 顕と密−空海における顕密概念の形成と玄叡の顕密概念
第二章 法身説法
第三章 阿字本不生
第四章 即身成仏思想
第五章 空海と言尽意論
第三編 十住心教判と奈良・平安初期の仏教
第一章 空海の著作に見られる十住心思想の萌芽
第二章 三論・法相に対する位置づけの変化−『二教論』から『十住心論』へ
第三章 第八住心・天台宗の位置づけとその到達点
第四章 空海の真理観−奈良・平安初期における日本華厳教学との対比から
結論および今後の課題
注
あとがき
参考文献一覧
英文目次
英文要約
著者略歴
藤井 淳【著】
1976年、山形県に生まれる。2000年、東京大学文学部卒業(インド哲学仏教学)。2006年、東京大学人文社会系研究科博士課程修了(文学博士)。現在、日本学術振興会特別研究員(京都大学人文科学研究所所属)。
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