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花はどこへいった

¥1,980 税込

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ISBN: 978-4-901510-68-4

内容紹介
グレッグの癌は枯葉剤のせい? カメラを手に渡ったベトナムで出会った被害者たちの生活。
 最愛の夫との死別を乗り越え、岩波ホールなどで公開されたドキュメンタリー映画『花はどこへいった』の完成までを綴った書下ろしノンフィクション。

目次
1 突然訪れた最期
予期しなかった宣告/枯葉剤が原因?

2 七〇年代、京都で
ベトナム帰還兵/自由の風に乗って/韓国への旅/写真通信社の仕事

3 ベトナムへの帰還
フィリップ・ジョーンズ=グリフィスとの出会い/戦後ベトナムからのレポート/私のベトナム・カンボジア紀行/ベトちゃんドクちゃんを取材する

4 揺れ動くアジアを行く
地雷の国、カンボジア/クーデターとポル・ポトの死/不思議の国、北朝鮮/スー・チーさんへの単独インタビュー/中央アジアへ向かう視線

5 「9・11」以後の世界
アフガニスタンからの報告/グレッグの写真論と作品/中央アジア・ダイアリー

6 枯葉剤の実態をドキュメンタリー映画に
哀しみをのりこえるために/映画作りを学ぶ/枯葉剤の調査

7 ベトナム取材の衝撃
被害者たちに会う/元アメリカ兵の建てた施設/中部高原地帯の村/ツーズー病院「平和村」/ロンタン基地をさがして

8 『花はどこへいった』の誕生
パーソナル・レクイエム/試行錯誤の編集作業/アメリカでの追跡調査/あるベトナム帰還兵の回想

9 ベトナム再訪
裁判の結果/被害者たちのその後/新たな発見の旅へ

あとがき

著者略歴
坂田 雅子【著】
1948年、長野県生まれ。京都大学文学部卒業。70年にグレッグ・デイビスと出会い結婚。夫のフォト・ジャーナリストとしての仕事を手伝いつつ、76年から写真通信社インペリアル・プレス勤務、のち社長となる。98年、IPJを設立し社長に就任。2003年、グレッグの死をきっかけに枯葉剤の映画を作ることを決意、アメリカで映画制作を学ぶ。04年から06年、ベトナムと米国で被害者家族、ベトナム帰還兵、科学者らにインタビュー取材、撮影を行なう。2007年、映画『花はどこへいった』を完成させ、東京国際女性映画際を皮切りに岩波ホールほか全国各地で上映、大きな反響を呼ぶ。

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