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ISBN: 978-4-901510-95-0
内容紹介
合理的な考え方では捉えきれない戦争や宗教、他者や死者の問題に、仏教を基底とする近代日本の思想はどのようかかわってきたのか。これからを生きる思想を作るために、仏教を含む斬新で総合的な日本思想史の構築をめざす。
目次
序章 思想史の深層
Ⅰ 国家と宗教
1 近代日本の国家と仏教
2 戦前における神道研究—宮地直一を中心に—
Ⅱ 戦争と哲学/宗教
1 天皇主義と仏教
2 鈴木大拙の霊性論と戦争批判
3 戦時下京都学派と東洋/日本
Ⅲ 死者と関わる
1 戦争の死者の慰霊と宗教
2 死者と向き合う仏教の可能性
3 死者と共に闘う——上原専禄
4 死者から出発する哲学
Ⅳ 文学における他者
1 芥川龍之介の中国
2 川端康成とまなざしの美学
3 心霊世界と現実世界—宮沢賢治、二つの『銀河鉄道の夜』の間—
Ⅴ 他者と周縁
1 女性の目ざめと禅——平塚らいてう
2 偽史と東北——『東日流外三郡誌』
3 理解と誤解——異文化間相互思想理解の可能性
4 思想と思想史——中国・台湾の問題提起を承けて
あとがき
初出一覧
著者略歴
末木 文美士【著】
1949年、山梨県甲府市に生まれる。1978年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。現在、国際日本文化研究センター教授。東京大学名誉教授。専攻、仏教学、日本思想史、日本宗教史。仏教を含めた総合的な日本思想史・日本宗教史の解明をめざすとともに、その基盤の上に、仏教を生きた思想として再構築し、現代の哲学や倫理学の問題への新しいアプローチを模索している。
著書に、『近代日本の思想再考1・明治思想家論』『近代日本の思想再考2・近代日本と仏教』『思想としての仏教入門』『鎌倉仏教展開論』(トランスビュー)、『日本仏教史—思想史としてのアプローチ』(新潮社)、『日本宗教史』『解体する言葉と世界—仏教からの挑戦』『「碧巌録」を読む』(共に岩波書店)、『仏教VS倫理』(筑摩書房)、『鎌倉仏教形成論—思想史の立場から』(法蔵館)など。編著書に『日本の仏教』第1期・第2期(法蔵館)、『岩波仏教辞典』第2版、『岩波講座 宗教』、『現代語訳 碧巌録』(上・中・下、岩波書店)ほか多数。
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