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ISBN: 978-4-7987-0171-4
内容紹介
そもそも道徳教育は、学校がするべきじゃない!
2018年度に小学校、2019年度には中学校でも、道徳が「教科」となった。
学習指導要領は「家族愛」や「生命の尊さ」「国や郷土を愛する態度」など22の「価値」を教えるということを掲げている。しかし、ある価値観を教えるというのが、果たして「正しい教育」なのか? 現場の先生にとっても悩み多き問題だ。
そもそも、「道徳」は教え、評価できるようなものなのか? 著者はその問いに否定的だ。学ぶべきは道徳ではなく「市民(シチズンシップ)教育」であり、それはすなわち相互承認に基づく「教養」だと考える。
では、その中身とはどのようなものだろうか。
それを考えるには、道徳とはそもそも何なのかを知る必要がある。実は、この答えは古くから哲学者たちが突き詰めて考えてきたことなのだ。
道徳の授業なんて、「いい子」ぶった答えをしていればよい。
――そんな授業はもう終わりにしよう。
気鋭の哲学・教育学者が、道徳の本質をわかりやすく解き明かし、来るべき教育の姿を構想する。
道徳副読本として教師や親、子どもたちも使える「理想の道徳教科書」となる一冊。
装丁:クラフト・エヴィング商會
著者略歴
苫野一徳【著】
1980 年兵庫県生まれ。熊本大学教育学部准教授。哲学者、教育学者。主な著書に、『どのような教育が「よい」教育か』(講談社選書メチエ)、『教育の力』(講談社現代新書)、『「自由」はいかに可能か』(NHKブックス)、『子どもの頃から哲学者』(大和書房)、『はじめての哲学的思考』(ちくまプリマー新書)、『「学校」をつくり直す』(河出新書)がある。幼小中「混在」校、軽井沢風越学園の設立に共同発起人として関わっている。
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