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内容紹介
「古民家再生」宣言
「民家」には純粋な日本の世界があります。
外来の手法に陥らず、他国の模倣に終わらず、すべて をこの国の自然と伝統から汲んで、日本の存在を鮮やかに示しています。
おそらく美しさにおいても、丈夫さにおいても日本の独創性を最も顕著に示しているのは各地に残る伝統「民家」でしょう。
「民家」には、自然から生み出された健康で素朴な、実用の美を見ることができます。古い「民家」の前に立つと、無名の職人たちの声が聞こえるようです。人々の生活の日常がよみがえってきます。
無作為と無心の純粋な用と美の姿があるからです。
わたしたちは長らく、日本建築の本流が「民家」を貫いてきたにもかかわらず、あまりにも普通で 身近なものとして気付かずにいました。すすんでその技術と美しさを引き継ごうとしてこなかったのです。
このままでは、世界に誇る技術と美を失うことになります。
いまこそ、埋もれていた「民家」に光を当てる時です。新しい価値を見出し、ありのままの再生と あたらしい建設を進める時です。
注・本宣言文は、「日本民藝美術館設立趣意書」「趣旨」(大正十五年)に感銘を受け、筆者による加筆により宣言文としております。
日本エコハウス大賞2019 リノベーション部門 大賞受賞作品掲載
目次
古民家再生宣言
はじめに
序 章 美しい日本の民家
古民家に住みたい
民家は長生き
民家は美しい
民家はパッシブデザイン
第一章 民家の仕組みと構造
伝統構法と民家
民家は気候風土がつくる
日本の建物は軸組でつくる
「貫はやめてはいけない」
足固めの再発見
大原幽学の土台併用足固め
木と木を編む
胴差しはなかった
筋違いは風対策から地震対策に変わった
石場置きは免震か
第二章 民家再生の理念
価値の再発見
民家は再生機構を持っている
民家再生の意義
古民家を読む
実測は発見の源
再生のツボ
古材の循環
新しい息吹を吹き込む
美しいをつくる
第三章 民家再生の課題
リフォーム時代の混迷
耐震設計の基本
古民家と現代住宅の違い
限界耐力設計という方法
改修方針の確立
維持管理を容易にする
第四章 民家再生の実践
耐震改修から温熱改修まで
事例一・古河の三階蔵「石蔵の美術館」
事例二・鷹栖の家「江戸・大正・平成の改修」
事例三・宇都宮の古民家モダン「ホテルのようにつくる」
事例四・かやぶきの家「みんなで葺き替えた茅」
事例五・田舎暮らしを楽しむ家「繭小屋を住まいに再生」
事例六・あきる野の家「杣人の家をアトリエに再生」
事例七・やなぎや薬局「豪雪地帯のワンルーム」
事例八・まちつくり施設「住民参加で再生したつくり酒屋+銀行」
事例九・南房総の家「耐震エコリフォーム」
事例十・おもてなしの古民家「集落を再生・再現する」
事例十一・古民家ホテル+レストラン「鎌倉古今」
事例十二・ 八王子の古民家再生「高ハッポウのある家」
事例十三・本陣薬局「エアコン一台で暖める六五坪の平屋」
第五章 失われた百五十年
木の家は地震に弱いか
日本建築の欧米化
関東大震災と耐震壁
戦後復興と高度経済成長時代の家づくり
阪神・淡路大震災の衝撃
東日本大震災の教訓
Eディフェンスの実大実験
新たな解析法
あとがき
これからの日本の家をつくる 温熱環境を向上させる
著者略歴
松井郁夫【著】
1955年 福井県大野市生まれ
1977年 東京芸術大学美術学部卒業・工業デザイン専攻
1979年 東京芸術大学大学院美術研究科修了
環境造形デザイン専攻株式会社現代計画研究所入社
都市計画・アーバンデザイン担当
本郷台駅前広場設計担当(横浜市)
1985年 松井郁夫建築設計事務所設立
1992年 まちづくりデザイン室併設
女子美短大講師
1993年 有限会社 松井郁夫建築設計事務所設立
東京芸術大学講師
金沢工芸大学講師
内閣府地域伝導師
2003年 ものつくり大学講師
国土交通省大工育成塾講師
2006年 株式会社松井郁夫建築設計事務所に変更
2009年 一般社団法人ワークショップ「き」組代表理事に就任
2011年 一般社団法人 住宅医協会理事
一般社団法人地域素材利活用協会理事
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